








本体表紙(裏)に、1冊ずつ作家による線(痕跡)が刻み込まれた特別仕様
発掘としてのドローイング— 10年の光の軌跡
「ドローイング」を絵と言葉の間にある線の「発掘」行為と捉え、多岐に渡る手法によってその可能性を拡張し続けている鈴木ヒラク。これまでに国内外の美術館での展覧会参加はもとより、大規模な壁画制作や、詩人/音楽家らとのパフォーマンスなど、様々な領域を横断しながら独自の世界を探求してきました。
2010年から2019年の間に、銀のマーカーとスプレーで描かれた平面作品や壁画から選りすぐられた200点以上の図版で構成された本書。シリーズ毎に選ばれた用紙がそれぞれ独立した小冊子となり、重厚感のあるコデックス装でまとめられ、ページをめくるごとに驚きをもたらします。シルバーインキを巧みに用いた印刷技術は、まさにシルバー(光の反射)とマーカー(印・痕跡)がページ上で光と闇を反転させるような効果を生み出し、銀河をも想起させる作品群はいくつもの表情を見せます。
また、考古学/文化人類学/美術の分野から寄稿された、鈴木ヒラクの発掘する線に共振するように紡がれたテキストが、「描く」と「書く」の間を新しく照らし出します。
■執筆
サイモン・ケイナー(考古学者/セインズベリー日本藝術研究所総括役所長及び考古・文化遺産学センター長)、今福龍太(文化人類学者)、藪前知子(東京都現代美術館学芸員)、アニエスベー
鈴木ヒラク(Hiraku Suzuki)
http://hirakusuzuki.com/
デザイン:須山悠里
特別協力:agnès b.
判型:A4変形(285 x 210 mm)/144ページ/コデックス装/スリーブケース
日本語/英語
ISBN978-4-908062-30-8 C0071
発行日:2020年1月