日本の島々に住む10代の若者たちを撮影した「シマノホホエミ」など、これまで多くのポートレイト作品を発表してきた写真家・長野陽一。作品制作と並行して10年以上もの間、『ku:nel』をはじめとした雑誌で撮影してきた「料理写真」。
出来上がりの写真に求められる忠実さ、そのものだけで成立することの難しさは、料理写真ならではです。長野の撮影する料理写真の多くは、広告などのように作り込まれたそれとは一線を画す「料理」のありのままと、その背景にあるストーリーを写します。自然な光や影、テーブルの木目、愛用され続けてきた器。作り手の暮らしや日常が垣間見える写真は、まるでポートレイト写真のように表情豊かです。
一枚の肖像画が後世にその存在を伝える役割を備えながら美術鑑賞品になり得るように、料理写真も一枚のポートレイト写真となり得るのか。そんな問いを「美味しく」投げかけます。
長野陽一(Yoichi Nagano)
https://www.instagram.com/naganoyoichi/?hl=ja
デザイン:有山達也、山本祐衣(アリヤマデザインストア)
判型:B5判/64ページ/ソフトカバー(中綴じ)
テキスト:日本語/英語
ISBN978-4-908062-00-1 C0072
発行日:2014年8月