地上に存在していることは、それじたい、祝福であるのか。
みずからの問いに、みずから真摯に答えるように作品をつくり続けてきた美術家・内藤礼。この世の聖地をいくつも出現させてきたアーティストに訪れた新しい兆し、それが「ひと」。「ひと」はどこから、何のために地上に生まれてきたのか。そして何を見ようとしているのか。「ひと」が旅をして生まれたものと、その記録。
2013年、ごくわずかな期間にマガジンハウスのウェブマガジン「コロカル」上でのみ公開された内藤礼の映像作品《地上はどんなところだったか》は、きぼうの方にむく《ひと》が、沖縄の村落「奥(おく)」を旅する映像作品です。
内藤礼(Rei Naito)
http://www.takaishiigallery.com/jp/archives/21372/
文:鈴木るみこ
写真:長野陽一
デザイン:林琢真
判型:B6判/96ページ/ソフトカバー
カラー図版:15点+モノクロ図版+テキスト
ISBN 978-908062-04-9 C0070
発行日:2014年11月